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2019年9月15日 (日)

停電難民 箱根・十和田湖へ


9月9日朝3時頃、風のうなりと家の揺れで目覚めた。
台風15号が近付いていることはわかっていたけど、
雨戸も閉めずにタカをくくっていたのかな、これほどの激しさで近付くとは!

スマホの防災アプリのマップを見ると、
台風の中心は東京湾アクアラインを、川崎側の陸地近くで横切ろうとしていた。
我が家の西20キロmくらい。

木造の築40年ほどの家、断続的に揺れる。壊れるのかしら・・・
寝室に置いてあったヘルメットを被って、足元はスリッパ代わりの草履、ちょっと心許ないけど。
ベッドサイドの灯りはすぐに消えてしまった。この停電が何日も続くとは・・・
懐中電灯の明かりの中、電池のラジオを聞きながらじっと固まってしまう。
時々アプリのマップを見ても、台風が動いてない。


一時間くらいの後に見たら、東京湾の底、千葉か習志野かという所に移動していた。
そのあたりは身内も知りあいも居る。ウワワ・・・お手柔らかに・・・
さすがにその頃は我が家で聞く風のうなりも静かになった。

朝になっても翌日になっても、停電のまま。
水道は普通に出るのがありがたいけど、
エアコンが使えなくては、日中の暑さの中、庭の片付けも熱中症が怖くてできない。
建物被害は、庇の波板が飛んでしまったけど、屋根は大丈夫。
この家に越してきたときに、瓦屋根をやめて鋼板で葺き直したのが幸いした。

東京電力の停電解消工事は一向に進んでないもよう。
ウチの電気はいつ来るのか見当もつかないまま。
このままここで過ごすわけにはいかない。
冷凍庫一杯だった食品も柔らかくなってきた。
スマホのモバイルバッテリーもぎりぎり使った。
時々ネットがつながらなくなる。

                   ✨

脱出しよう、どこかいい所へポ~ンと飛び出そう、と決めた。
バスも最寄り駅の電車もストップ中。
電車は、上り方面二駅行ったところから先は動いていた。
旅支度を整えて、タクシーを呼ぼうとしたら、電話がつながらなくなっていた。

これは万事休すかという時に、娘からのライン、
連れ合い氏と一緒に車でBB救出に出発したという。

なんと!
                   ✨

住めない我が家を脱出させてもらって、
折よく時間の取れた孫のYou君を道連れに、まずは箱根へ。
宿泊当日申し込みの部屋を割安で提供する宿もあるのだった。
この段取りから、ネットはプロ並みの彼に、行く先の情報をとり予約をするなどの
お膳立てを注文して進行。
Photo_20190915003703
強羅の駅至近の宿で一泊。
翌朝、部屋から日の出を見て、強羅公園へ。
きつい傾斜の公園を上へ上へ。
近頃、傾斜の上りはすぐに足に痛みが出てギブアップだったのに、
何故か痛くない。彼に言わせれば、楽しいお出掛けをすればいいんじゃない?と。

大岩だらけなのをうまく取りまとめてきれいな公園になっていた。
遠くに外輪の山も、霧が掛かりながらなかなかの眺め。

大涌谷は警戒レベルが一つ上がったそうでロープウエイはお休み、
代行バスで谷をかすめて桃源台へ向かう途中、
姥子で途中下車。
案内板で見つけた舟見岩とやら、近いので行ってみた。
元舟見岩、ね。木に囲まれて海の方の展望は、ザンネン。

桃源台から海賊船に乗って元箱根、
ここまで来ると、さて、この先どこへ行くかを決めなくては。

                   ✨

昼食をとりながら思い出したのは、十和田湖の遊覧船。
10数年前にGGと一緒に八甲田山に登り奥入瀬を歩いたとき、
十和田湖の船を見て、あれに乗りたい!と思ったのだった。

またYou君に頼んで八戸の宿二泊を確保。
自分のスマホでやるよりはるかに手早く段取りが進む。

東京駅で彼と別れて、一人八戸へ。夜中はかなり降ったらしいのに、
翌朝は快晴。直行のバスおいらせ号で十和田湖へ。
山に入ったバスは奥入瀬渓流沿いの森の中を通る。

終点の休屋(やすみや)で、遊覧船の時間を待ちながらお昼。
Photo_20190917144501
やっぱりね、ヒメマスが食べられた。
 

Photo_20190914221004 
十和田湖の船、同行者が居ないのが少々残念だけど、
大きな湖を走る船からは眺めが大きい。
1_20190914221002
遠くに少し見えるのはもしかしたら八甲田山?いや、八甲田はもっと遠いかな?
近くに見える山肌が、鉄を含むらしく赤いところもある。
2_20190914221001
デッキで眺める湖岸の風景も、蹴立てる波も、なかなか。

休屋からのバスを子ノ口で降りて休憩。
土産物屋のなんだか香ばしい香りにつられて、
Photo_20190914221001
キリタンポの甘味噌焼きでした。ウマウマ。

焼山行きのバスを、渓流の馬門岩で降りて、
次のバス停石ケ戸(いしげど)までの1.1Kmを歩く。
この区間は、以前来たときは歩き残していた。
1_20190914221001
紅葉は10月だそうだけど、涼しく湿った小径は歩きやすい。
時々人にもすれちがう。
大木の足元を歩いているときに、頭の上の方で羽音が聞こえたと思ったら、
カラカラと枝に当たる音を立てて足元に木の実が転がってきた。
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これはたぶん橡の実、はじめまして、で宿に持ち帰る。
2_20190914221002
十和田湖から八戸へのバスは一日3便だそうで、どうにか目的を果たして3便目に乗り八戸へ。

                    ✨

さてさて我が家の停電はいかに?と市のHPを見れば、回復!の地域になっていた。
我が家の停電は4日間続いたことになる。
八戸でもう一泊して骨休めをして、13日午後に帰り着いて驚いた。
我が家と南隣家の停電は確かに復帰していたけど、
北隣家はまだ!
市の情報は、この集落名で回復となっていたから、集落全体の回復かと思っていたら、
ウチと北隣家とは電線の経路が違うのだとか。
信じて帰ってきたらウチはまだ停電中って可能性もあったわけ・・・。

近くの信号機も壊れたまま。
あちこちで屋根など修理の音。

幸い、バスも電車も復帰して、日頃から頼りのネットスーパーも通常営業。

帰宅翌日に、この家の棟梁の後継ぎ氏が来訪。
家の被害は?の訪問で、壊れた庇の修理を頼む。
彼の家も、母屋も作業場もかなり傷んでいるのを見たから、
急いでなんて言えない。

電気が来ればいつもの暮らしが戻り、ネットの繋がり具合も復帰したけど、
このトシにして初めての被災経験は重かった。
南房総市など他幾つもの地域では、この後さらに2週間ほどの停電期間が
見込まれているところもあるもよう。
長期間になると、今回のBBのような一時的な高跳び避難は出来ない。
想像を絶する辛さだと思う。

 

 

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コメント

予想もしない、想像もできない大災害でした。まさかの事態に災害エリアから脱出とは‼️さすがBBさんですね。お見舞いの言葉より拍手を送りたいです👏

投稿: みほこ | 2019年9月17日 (火) 18時59分

みほこさま

ほんとに、こんな大規模の災害になるとは思いもよらぬことでした。
我慢できずに飛び出しましたが、自宅に限っては幸運にも短期間の不自由で済みました。
これが長引いたとしたら、、、。
今日はネットでウイークリーマンションの情報を見ましたよ。高い!無理!

投稿: BB | 2019年9月17日 (火) 21時24分

うわ~~。えらいことになっていたのですね。
お見舞い申し上げます(今頃?)
心強い心優しいご親族ご一統様で、涙が出ます(うらやましくて)
こういうのを、
身から出た錆。じゃなかった。
瓢箪から駒。災い転じて福となす。
あたしも、今度脱出作戦。そうしよ~っと。
それにしても東電の対応もたついていますね。
関西人やったら暴れてる。

投稿: おたま | 2019年9月18日 (水) 14時50分

おたまサマ

ハイ、おたまさんなら暴れる場面です。
東電もたぶん、どの山の中で倒木が、、、とか、どの田んぼの真ん中で鉄塔立ち往生とか、
把握しきれてなかったかも。回復の予測も行きつ戻りつだったし。
予測って、常に甘さが付きまとうのかしら。福島の津波の予測が、東電としては大いに甘かった。

ヤなことからは逃げましょ。グッ坊とよかちゃんもいいサポーターになりますよ。

投稿: BB | 2019年9月18日 (水) 16時56分

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